お笑い怪獣さんまが「俺と同じ病気」と認定 喋りが止まらないバー店長に会いに行く

黒川 裕生 黒川 裕生

TVジョッキーにはその後も度々呼ばれ、素人時代の柳沢慎吾や竹中直人とも対戦したという。

「とんねるずはタッパがある(身長が高い)し、華もある。頭ひとつ抜けとったな。さすが東京はすごいなと思ったで。柳沢慎吾は当時から甲子園のネタをやっとった。竹中直人のブルース・リーのモノマネは、すごかった。ごっつい奴がおるなあと思った」

文化祭や素人番組を席巻し、共演した島田紳助に「あかん、こいつらおもろい」とまで言わしめたというてっちゃんは、高校卒業後も「ストレスがたまるから」とどこの事務所にも所属せず、神戸を拠点にピンで活動。特に地元のサンテレビとラジオ関西ではいくつも番組を担当し、軽妙なキャラクターで人気を博した。一時期、デイリースポーツのCMキャラクターを務めていたこともある。

そんなてっちゃんが「あれには勝てん」と思ったのが、明石家さんまだ。昔、ある番組で共演したとき、「君の喋り聞いとったら、あれ『演芸』とちゃうな。素(す)でずっと喋っとるな。俺と一緒、病気や。(桂)雀々も同じやでぇ。気ぃつけや」と言われたという。

「今もずっと喋っとるけど、これ、別にインタビューやから喋っとるんちゃうで。店でもカウンターの中で、接客と関係なくずっと喋っとる。これ、病気なんや」

そんなてっちゃんは今、経営を任されているライブバー「KEY WEST」を拠点に、かつて「西の浅草」と称された新開地を活性化することに、力を注いでいる。店には演奏スペースがあり、ライブが開かれることも。地元新開地の音楽イベントの会場としても活用している。

「新開地はもういっぺん盛り上がらなあかん。あなたも1回だけ取材して終わりなんて、そんなんつまらんで。まちおこしの様子も見てもらわなあかんし、今日はまだ10のうち6くらいしか喋ってへんねんから」

新開地のお笑い怪獣に会いたい人は、KEY WESTまで。営業は午後5時から深夜。

■KEY WEST■ 神戸市兵庫区新開地1-4-3 ミナエンタウン地下

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