セブン‐イレブンの新しいスマホ決裁システム「7pay」の不正アクセス被害が話題になっています。私も以前、「PayPay」を使おうとした矢先に顧客情報の流出問題が起き、結局そのまま使っていません。年配の方でも使いやすく10月の消費税アップに備え還元を受けやすいように―と国もキャッシュレスを推し進めていますが、今の状況は本当に便利なのか疑問です。
よく、キャッシュレスが急速に進む中国が引き合いに出されますが、中国はクレジットカードが日本ほど普及していませんでしたから、すぐ電子決済に移行できた面も大きいと思います。日本はもともと現金文化が根強かった中、じわじわとクレジットカードが広がり、1人当たりの所持枚数は米国の4枚に対し、日本はICカード含め、なんと8枚。それだけでも決済口座とか管理が大変なのに「次はスマホ決済」と言われても、頭がついていかないですよね。
さらに老後の資金を株で運用する米国と違い、日本は預貯金が中心。年配の方に使ってもらい、銀行や家に眠っているお金を広く流通させようと思うなら、何よりも安全性を確保するのが第一。これだけセキュリティーに不安が生じれば、使おうという気になるわけがありません。