「メイコウダイ一丁!アイガク二丁!」
「ヨゼミおかわり入りま~す!」
店員の威勢のいい声が厨房に響き渡る。いったいここは…?
名古屋の中心街、栄に2019年4月7日にリニューアルオープンした名古屋大酒場「だるま」。外見は名古屋城の金鯱を連想するような、金ピカで貫禄溢れるだるまの文字。かなり目立つ店構えだ。
店内にはたくさんのお客さんで溢れ、週末は行列のできる人気店である。その人気の秘訣がなにかを探りに行ってみたのだが…。
メニューには、観光客にも嬉しい名古屋めしは勢揃いのこと、ドリンクに目をやると、「金鯱ビール」や「赤味噌ラガー」など名古屋らしいビールに続き、「大学サワー」の文字。なんだこれ?
店長に聞くと、普段サワーを飲まない人でも、思わず母校のサワーを注文したくなってしまうらしい。そして、自分の大学がないと、がっかりしてしまった人も心配はいらない。だるまのスタッフに学校名を伝えれば、なんとアドリブでオリジナルサワーを作ってくれるという。これは嬉しい。
この大学サワー発案にも携わっていた、だるま店長 伊藤大賀さんに話を聞いた。
--各大学がなぜその味なのですか?
「学校のイメージですね。女子校なら甘いタイプ、しっかりとした歴史感じる名古屋大学はウーロンサワーにしました。そして、うちの社長の出身校が名古屋経済大学だったので、まずは社長を立てる意味もこめて王道のレモンサワーをつけました」
--そもそもサワーに大学名をつけた理由は?
「同グループ6年前に名古屋駅西口でオープンした名古屋大酒場かぶらや総本家。名古屋駅付近ということもあり、遠方から出張の方々がたくさんお越しになるんです。なにか名古屋らしいものをアピールしていきたいという思いから、サワーに大学名をつけました。さらに、うちには大学生のバイトの子たちが多いので、働くみんなにとっても良いモチベーションアップになっています」
--お客さんの反応は?
「話のネタになって面白いと喜ばれています。お客様同士はもちろんのこと、スタッフとお客様とのコミュニケーションのひとつにもなっていて盛り上がっています」
--予備校の代ゼミが入っている理由は?
「代ゼミは、かぶらや総本家と同じく名古屋西口にあります。大学入試ガンバレ!という応援メッセージをこめて、リアルゴールドにしました」
--どのようにこのメニューが出来あがりましたか?
「開店前の工程会議で12名のチームと話し合いました。ふざけた意見を出し合いながら、時には賛否両論あり、とても楽しいミーティングでした。遊び心ある職場でみんながイキイキとしてくれていることが弊社のサービスにも繋がっていると思います。ぜひ、だるまに遊びに来てください」