70代夫婦によるネットショップ開設が話題 商品は手作り「ミニチュアの大工道具」

佐藤 利幸 佐藤 利幸

あみぐるみ作家 光恵(リュミエナ)さん(@lumienamigurumi)のツイッターへの投稿が感動を生んでいます。

「さっきね、木工している実父が「作ったから見て欲しい!」と持って来たのを、ぜひ皆さんにも見てほしくて。#ミニチュア の大工道具です。母がネットショップを準備中で、限界集落在住の70代両親が二人三脚で、外の世界に自分達の作品を発信・販売しようと頑張っています。これは娘の出番でしょ」

塗装作業が残っているため、まだ完成品ではありませんが大工が建築現場で実際に使う「墨壺」や「下げ振り」のマニアックなミニチュア画像を16日に投稿しました。するとネット上では「なんて美しい作品なんでしょう。安い値段では絶対売らないで下さい」「ぜひ欲しいので、こまめにチェックさせて頂きます!!」「建築学科の学生ですが、技能実習で実際にこれらの道具を使用しました!現場ではもう使われていないですが学校などで触る機会があるのはありがたいことです。販売されるのを楽しみに待っています!」と称讃の声が止まりません。

投稿者のあみぐるみ作家 光恵(リュミエナ)さんにお話しを聞きました。

――お父様がミニチュア作りをしようとしたきっかけは?

「子供の頃大工さんに憧れていたことと、オンリーワンの作品を手掛けたいと常々思っていたことが形になったと思います。子どもの頃から物が壊れたら直して使う、なければ自分で作る、ということをしていたそうなので器用だったと思います。もともと職業は工作機械の電気関係のエンジニアでした」

――お父様が大工道具のミニチュア作り、お母様がネットショップ開設。理想的なご夫婦ですね

「(母は)難しいことはできませんが、パソコンで打つ点字のボランティアもしていますし、メールやワードなどの日常使いはできます。ネットショップの開店は現在7月1日を予定しておりますが、変更になる場合もございます。正式な開店日が決まりましたら、各SNSでご案内させて頂きます。ショップ名は母がもう決めていて「手作り工房 うらぼたん」です」

――「娘の出番でしょ」と投稿していましたが、あみぐるみ作家 光恵(リュミエナ)さんがネットショップの広報役に?

「両親はSNSをしておりませんので、広報につきましては私ができる限り協力したいと思っています」

――ツイッター上ではミニチュアが賞賛されるとともに「家族愛が素敵」とリツートがありました

「そのように感じ、お言葉を掛けてくれる方がいてくださり嬉しいです。ただ私は、愛情を注いで育ててくれたことへの恩返しとまではいきませんが、両親が今やりたいと思っていることに何かしら協力でき、一緒に楽しむことができれば…と、ただその思いでおります」

――あみぐるみ作家 光恵(リュミエナ)さん自身もモノ作りをしているのですか

「動物がメインですが、食品から空想生物まで興味があるものは何でも編み表したくなります。立体作品からアクセサリーやニット小物までいろいろ制作しています。あみぐるみが日本発祥の文化、「AMIGURUMI」は世界共通語と知って以来、国内はもちろん海外に向けて発信&活動しております。作品は国内外の展覧会に出品したり、コンクールにも挑戦し受賞しています。来月7月には7/17~大丸心斎橋、7/26~豊中市立文化芸術センターで展覧会に出品しますので御高覧頂けましたら幸いです。なお、作品や活動内容の詳細はホームページをご覧くださいませ(https://lumiena.jimdo.com/ )」

 

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