Twitterは140字のエンタメ 個性派俳優・佐藤二朗の上手な付き合い方

石井 隼人 石井 隼人
Twitterも人気の佐藤二朗(撮影・石井隼人)
Twitterも人気の佐藤二朗(撮影・石井隼人)

ゆるいつぶやきの中にときおり投稿される、父親として夫として7歳の愛息子や愛妻への想いを込めたつぶやき。『はははは』からの不意打ちのようなカウンターパンチに、ジーンとするフォロワー続出。例えばこれ。『晩酌。嫁に「夢みたいだな」と言った。25年前、2人で風呂なしアパートに住み、銭湯通いしてた頃を思い出し、ふとそう言った。「随分、遠くまで来た感じ」と嫁は言った。「もっと遠くまで行こう」と言うと、嫁は少し笑った。ごめん、俺の嫁、やはり最高。遠くまで。皆様、よければお付き合いを。』…“いいね”は22万を超えた。

当該ツイートを読み上げた刹那「ほんっとにこっぱずかしい!酔ってました!あのようなツイートはやめなければいけないと思う」と悲鳴を上げる佐藤だが、一度投稿したつぶやきは滅多なことがない限り削除しない。「ありがたいことにフォロワーさんもたくさんいますから、消せません。削除するということは、そのつぶやきをリツイートしてくれたり、“いいね”を押してくれた人の気持ちやリアクションも消すことになるから。いや、でも正直消したいよ、本当にこっぱずかしいよ、あなた」と冷や汗タラタラだ。

U-NEXT・カンテレで放送される『「このミス」大賞ドラマシリーズ』(7月4日スタート)に俳優として出演するほか、特別審査員およびクリエイターとしても関わる。映画監督作2作目も仕上げの真っ最中だ。50代に突入しても多忙な日々。忙殺の中でふと思い出すのは、母親や妻に言われた「謙虚であれ」という言葉。

「この歳になると、共演者やスタッフが自分よりも若くなる。そんな中で『俺には俺のやり方があるんだ!』となったら、もらえるはずの意見ももらえなくなる。50代になって『謙虚であれ』という言葉が腑に落ちることが増えた。謙虚でいれば、いい仕事ができる」。五十にして天命を知る。俳優業もクリエイター業も、そしてTwitterもまだまだ伸び盛りだ。

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