ネット上でとある「小説」が話題になっています。その小説というのは、少し変わったもので、「140字小説」といいます。
その小説の内容がこちら。
「息子がonlineゲーム中毒になった。叱るよりも、まず子供の目線に立つべきかと、私も始めてみる事にした。
その甲斐あって、息子のオンゲー中毒は改善された。息子曰く「自分の姿を、客観的に見れたから」らしいが、今やそんな事はどうでもいい。向こうの世界で今日も、仲間達が私を待っているのだ。」
こちらを投稿したのは、方丈海@毎日投稿140字小説(@HOJO_Kai)さん。
この140字小説に、以下のような声が寄せられました。
「息子さんは止まったのに立場逆転してる」
「入れ替わってる!?」
「いい親だ…」
毎日140字小説を投稿する方丈海さん。140字という文字数で、しっかりと話の流れ、人物の立場や振る舞いが変わったことを伝えており、クスッと笑える最後の一行がとてもまとまっており素晴らしい作品ではないでしょうか。
方丈海さんに話を聞きました。
ーーこちらの話の元になるエピソードがあるのでしょうか?
方丈海さん「元にしたエピソードはありません。強いて言えば、過去に何かのニュースか記事で、まず子どもの目線に立つのが大事、といった指摘を見かけた事が遠因にあると思います。毎日140字小説を考えているので、そこにオチをつけるとしたら何があるかと考えた時、このようなストーリーを思いつきました」
実話のようなリアリティのある、現代ならではの話を140字で完成させられるとは…すごいですね。
ーー2020年10月ごろからこの140字小説を書き出したという方丈海さんですが、始めようと思ったきっかけは?
方丈海さん「日々、140字以内のいろんな文章がTwitterでバズっているのを見て、この短い文章形態の中にも大きな可能性を感じた事がきっかけでした」
小説を書くのはきっと大変なことでしょう。それは長文となる事ももちろんですが、逆に短い文でまとめ、しっかり伝えたいことやオチを含め140字に収めることは容易いことではありません。それを毎日続けているとはすごい…。
ーーさまざまな小説作品がありますが、執筆される際は何から着想を得ることが多いですか?
方丈海さん「これが多い、と特定する事ができないくらい、日々目に入るいろんなものから着想を得ます」
ーー普段のルーティンで、着想につながることはありますか?
方丈海さん「ルーティンは、散歩する事です。リラックスしている時が一番、いろいろな着想を得られます。逆に、リラックスできてないと、何を見てもいくら考えても、何も湧いてこない事が多いです」
確かに緊張した状態ではなんでもパフォーマンスは落ちますよね。いかにリラックスできる状態を作るかが大事ですね!
「日々いろんな作品を作り、発信しているため、もしまたどこかでお見かけする事があれば、楽しんでいただけると幸いです」と、方丈海さんは話してくれました。
活字が苦手という方や、サクッと読みたいという方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。