ついに、ことしもきたか…、ああ。
ぼくのいちばんきらいな六月!
一年をつうじてもっともふゆかいな六月!
なぜだって?わかりきったこときくんだな。
六月には、国民の祝日が一日もないんだぞ。
春休みとも夏休みとも関係ない…、
日曜のほか一日も休めないこんなつまんない月があるか!
…「ドラえもん」てんとう虫コミックス第14巻収録「ぐうたらの日」冒頭の、あまりにも有名なのび太のぼやきである。このエピソードで初めて、「ほう、6月には祝日が全然ないのか」と知った元ちびっ子は少なくない。そんな6月が今年も来てしまった。あああ、ゆううつ…。
しかし時代は変わった。ここ数年、この「一年をつうじてもっともふゆかいな六月」と独自のスタンスで向き合っている会社がある。その名も「バーグハンバーグバーグ」。東京にあるWeb制作会社である。
「ムチャクチャな理由で会社が休みになりました」
18日から19日にかけて、ARuFaさん(@ARuFa_FARu)のこんな投稿がTwitterを席巻した。そこには何やら貼り紙のような画像が添付されており、その内容は、こうだ。
「休暇のお知らせ」
「6月には祝日が存在せず、とても疲れるため、明日6月19日(水)をオリジナル祝日『あったらいいな ジャンボエクレアの日』とし、休暇とする」
「休暇中は各自、休養しながらジャンボエクレアに思いを馳せること」
「尚、休暇中に出勤した者は解雇処分とする」
冗談だと思うでしょう?投稿主のARuFaさんにコンタクトを取り、「本当にお休みだったのですか?」と訊ねたところ、「本当に休みで14時に起きました…」と返信が。本当に休みだったようです。蛇足ながら、ARuFaさんはブログ「ARuFaの日記」や、それをまとめた書籍「超 暇つぶし図鑑」などで知られる才人で、現在はバーグハンバーグバーグで働いている。