アイスの上にかかっているのは抹茶だったんですね…すごく「コケテラリウム」っぽいから本物だったらな…って。
「そう言っていただけてうれしいです(笑)。『食べるのがもったいない』とおっしゃるお客様もいます」
実際に食べてみると、抹茶パウダーがしっかり苦みを主張してきて、それがアイスやほうじ茶クリームなどの優しい甘みとよく合います。抹茶の香りに見た目も相まって、まさに苔そのもの、いや土、石、苔が混然一体となった、甘い大地のかたまりが喉をすべり落ちていくがごとくに感じます。それぞれ質感の異なる複数のスィーツの食感の違いも楽しいです。
「ええ…ただ難点としては、制作に時間が掛かるんです。苔パフェは日にもよりますが、1日20点ほどは出ます。忙しい時でも、コケテラリウムの世界を精緻に表現するために1点1点、手作業で集中して制作していくとなると、時間が…」
ちなみに1点つくる所要時間は?
「1つのパフェを作るのに5分弱ほどかかります」
うーん、確かに忙しいときに注文が重なると大変かも…でもこの美しい苔パフェのクォリティをぜひ保ち続けて欲しいです。
ちなみにカフェ壁面のパルダリウムは濱嵜さんが丹精こめて制作した作品。顧客の好みに応じた1点もののパルダリウムも制作しているそう。また濱嵜さんはふだんはカフェではなくショップで販売をしている、パルダリウムやコケテラリウムの専門家。苔パフェをきっかけに興味が出てきた人はぜひそちらものぞいてみては。
◆「苔パフェ」900円(税込)
◆「パルコジョキ」店舗詳細 http://parco-giochi.net/