アイス?ういろう?新食感が「ハマりました」と話題 京都の和菓子店が創作「もちり棒」とは

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 不思議な食感から和束町のご当地グルメとして注目を集める「もちり棒」(京都府和束町石寺・石田長栄堂)
不思議な食感から和束町のご当地グルメとして注目を集める「もちり棒」(京都府和束町石寺・石田長栄堂)

 アイス? ういろう? 京都府和束町の和菓子店が作る不思議な食感の菓子「もちり棒」が、口コミや会員制交流サイト(SNS)などで広まり話題を呼んでいる。地元特産の茶をはじめとした多彩な味があり、ひんやりした口当たりが酷暑にひとときの涼を与えてくれる。もちり棒を目当てに同町を訪れる客もおり、新たなご当地グルメに育ちつつある。

 同町石寺で50年以上続く「石田長栄堂」。今や看板商品となったもちり棒は、4代目の石田秀政さん(42)が、夏に売れる和菓子を作ろうと5年ほど前に考案した。

 一見するとアイスキャンディーだが、クズや寒天を使い、凍らせてもそれほど固くならず、もっちりした食感が特徴。溶けてもぷるぷるした固形のままで、また違った食感で楽しめる。

 抹茶、ほうじ茶、和紅茶、玄米茶と和束茶を使った4種の味のほか、いちご、みかん、ぶどうといったフルーツ、コーヒー味がある。季節限定商品もあり、これまでには町内で育てているハーブを使った商品を作ったことも。夏季はモモ味やキウイ味を用意している。

 じわじわと口コミで広まり、写真共有アプリ「インスタグラム」でも「今までにない食感にハマりました」などと、食べた人が感想を投稿している。

 石田さんは「和束に来たら一度は食べてみようと思ってもらえる名物商品になれば」と期待を込める。一本180円。石田長栄堂のほか、同町白栖の和束茶カフェなどでも販売している。

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