民家の敷地で産まれた子猫、保健所行き寸前で助けられる

渡辺 陽 渡辺 陽

お母さんっ子の空ちゃん

 産まれてすぐに保護されたせいか、空ちゃんは、家に来た時、おどおどする様子もなく平気だったという。「テレビの隙間に隠れることもありましたが、すぐになついてくれました」

 空ちゃんは、昼間は押入れに入っているが、仕事から帰宅して「空」と名前を呼ぶと、迎えにきてくれる。吉本さんが1週間ほど入院したことがあったのだが、病院にお見舞いに来た親戚が帰りに吉本さん宅に立ち寄った時、「お母さんが帰ってきた」と勘違いした空ちゃん。最初、喜んで出てきたのだが、がっかりしたのか引きこもってしまったという。ご飯も食べなくなってしまったので、吉本さんが、退院後に動物病院に連れて行ったという。12歳になった空ちゃん、その後もすっかりお母さんっ子で、お風呂に入っている時もドアのところで待っているという。

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