「おまけ」じゃなかったの?玩具菓子の老舗グリコのこだわり

黒川 裕生 黒川 裕生

 05年(平成17年)のミニ絵本などを経て、17年(平成29年)にいよいよ登場するのが「アソビグリコ」である。専用アプリを起動させたスマホやタブレットで、封入されている木のおもちゃ(カバやキリンなどの動物全10種)を読み込むと、あら不思議、画面の中で動物たちが動き出す。全種コンプリートして愛でるもよし、ゲットした動物についてクイズ形式で学ぶもよし。このデジタル教育時代ならではの、親子で楽しめる仕掛けになっている。

 時代を反映して、「男の子用」「女の子用」の区別がどう変遷していったかなど、特別展以外の見どころもたっぷり。ちなみにグリコは、「お菓子を食べる」と「おもちゃで遊ぶ」のどちらも大切にしたいという思いから、我々がつい「おまけ」と呼んでしまうおもちゃのことを決してそう呼ばないそうだ。「創業者・江崎利一の哲学を受け継いでいます。お菓子とおもちゃでひとつの商品なので」と担当者。世間的には「おまけ」の方がやや優勢な気もするが、「決して間違いではないので大丈夫ですよ」と一粒300メートル級の懐の広さを示す。

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