平成になってから生産数が減少し、消滅の危機もあったアナログレコード。現在は増加傾向にあるという。最近では、SNSで見たレコードのジャケットに興味を持ち、“ジャケ買い”をする若者もいる。
一般社団法人日本レコード協会の調査では、国内のレコード生産数は、昭和51(1976)年にはおよそ2億枚だったが、平成に入ると数が大幅に減少。平成21(2009)年にはおよそ10万枚にまで減り、一時期は消滅の危機に。しかし、アナログの良さを再認識する機運の高まりや、安価なプレーヤーの登場などを追い風として、生産量は徐々に増加。平成29(2017)年には、16年ぶりに100万枚を突破した。
そんな世の中の動きを受け、より多くの人にレコードを鑑賞してもらおうと、8月25日(木)から神戸ファッションマート(神戸市東灘区・六甲アイランド)でアナログレコード展「神戸ファッションマート×ラジオ関西プレゼンツ アナログレコード展~レコードジャケットは30センチ四方の芸術だ!~」が開催される。
レコード好き注目のこのイベントは、今年4月に開局70周年を迎えたラジオ関西(神戸市中央区)のレコードライブラリーに収蔵されている約10万枚のアナログレコードから、洋邦各ジャンルの代表的な1,000 枚を厳選。洋楽ではエルビス・プレスリーやマイケル・ジャクソンらの名盤が並ぶほか、邦楽からは、フォークソングや人気のシティ―ポップ、アニメソングやアイドルシンガーまで多彩なジャンルからチョイス。レアなレコードジャケットなどが展示される。
また、コレクター放出品や専門店に並ぶ前のレコードの販売も行うなど、数千点を超えるレコードが揃う。気になるレコードを実際に聴けるリスニングブースも併設する。
さらには、手回し蓄音機、ポータブル電蓄(電気蓄音機)、アナログレコードプレイヤーなど、音響機器のもコレクター放出品の展示販売を行う。持ち込みレコードを用いての試聴も可能。掘り出し物が眠っている可能性も期待したい。
イベント開催期間中の週末は、関西で音楽番組を担当するDJによるレコードコンサートとトークショーを実施。マニア垂涎のスピーカー「ダイヤトーンR305」を通してアナログレコードを堪能できる。
レコードコンサート・トークショーのスケジュール、テーマは次の通り。
8月27日(土) 下口☆雅充(ラジオDJ・ミュージシャン)「イチオシ! シティポップ」
8月28日(日) 後藤晃宏(ギタリスト・DJ)「ヒストリー オブ ロック」
9月3日(土) 加藤ヒロユキ(歌手・パーソナリティ)「JAZZの系譜」
9月4日(日) 三浦絋朗(元ラジオ関西アナウンサー)「懐かしの名盤アワー」
※4日間とも、第一部が午後1時30分から午後2時30分、第二部が午後3時30分から午後4時30分の二部構成。
「神戸ファッションマート×ラジオ関西プレゼンツ アナログレコード展~レコードジャケットは30センチ四方の芸術だ!~」の開催期間は、8月25日(木)~9月8日(木)。時間は午前11時から午後7時までで、会場は、六甲アイランド・神戸ファッションマート9階のKFMホール“イオ”(六甲ライナー「アイランドセンター駅」下車すぐ)。入場無料。
アナログレコードの音色にゆっくりと耳を傾ければ、まだ出会えていなかった素晴らしい音楽を再発見できるかもしれない。
問い合わせ:ラジオ関西 電話078-362-7375 ※平日10:00~17:00
イベント詳細:https://jocr.jp/event/record/
神戸ファッションマート:https://www.kfm-shop.jp/