同省近畿地方整備局の2014年度末のデータによると、近畿圏の「開かずの踏切」は130カ所で、ピーク時の遮断時間が1時間に50分以上の踏切は17カ所。廃止となる南宮原・北宮原踏切を除くと“新ランキング”は以下の通りだ。
【1位タイ】高槻街道(阪急宝塚線)、血清前(JR片町線)=54分
【3位】 塚口東第一(阪急神戸線)=53分
【4位タイ】春日出町(JR桜島線)、金岡南一(JR阪和線)、鳳北一(同)、菖蒲池第8号(近鉄奈良線)=52分
【8位タイ】高槻街道第2(阪急京都線)、高安第1号(近鉄大阪線)、日根野南一(JR阪和線)=51分
【11位タイ】深田川(JR東海道線)、六軒屋川(JR桜島線)、善隣社(阪急京都線)、府道南(阪急神戸線)、塚口西(阪急神戸線)=50分
※同一時間内の踏切名は順不同。
ちなみに東淀川駅は、踏切の廃止に伴い、橋上に移設されて東西を結ぶバリアフリーの自由通路が整備される。駅構内の地下通路は閉鎖されるが、車いすやベビーカーの利用者、高齢者など、これまで踏切を渡るしかなかった人々にとっては特に安全で便利になるだろう。スロープも設置され、自転車の利用者も自由通路を渡ることができる。スロープの利用が困難な場合は自転車もエレベーターを利用できるという。
遮断時間のあまりの長さに「東西の地域を分断している」とまで言われてきた南宮原・北宮原踏切。これからは人の流れも変わっていくのだろう。