毎日違うパン屋さんがやってくる!大阪中のおいしいパン屋さんを集めた「パントタビスル」が10月、「せんちゅうパル」(大阪府豊中市新千里)にオープンして話題を呼んでいる。“パンのセレクトショップ”と言えるものでイートインもできる。仕掛け人の一人でパンコーディネーターエキスパート、パンシェルジュ1級でもある榎友寿さん(28)に狙いを聞いてみた。
パンへの思いが「エスカレート」
「パントタビスル」には榎さんのパンに対する熱い思いが詰まっていた。大学卒業後に、とあるフランス料理店へ就職。「シェフのお料理に合わせてパンの仕入れ先を探していくうちに、おいしいパンを求め、どんどんエスカレートしていった」と言う。
幼い頃からパンが好きという下地はあったそうだが、パンの消費量全国No.1の京都で学生生活を送ったこともあり、連日のようにパン屋さん通い。就職後もレストランに勤務するかたわら早朝はパン屋さんで働いたほど。原材料の小麦にも興味を持ち、全国を南は熊本から北は北海道の小麦畑まで足を運んだこともあるそうだ。
現在はオートリーズ(京都市)代表でパンの案内人として活躍。「人々においしいパンを食べていただこう」「おいしいパン屋さんをもっと知っていただこう」という思いから今回の「日替わりセレクトパンショップ」を立ち上げた。
営業時間は午前10時から午後8時まで。10月は大阪・福島の名店「パネ・ポルチーニ」や谷町の「Boulangerie gout」など約15店舗が参加し、そのうち3~5店舗から焼きたてパンを仕入れ、1日100種類ほどのパンを販売した。いわば、いいとこどりとあって、午後4時ごろに売り切れることもあったという。
前日に告知するのは1店だけ。さまざまな店舗が並ぶことで参加するパン屋さん同士も評判を意識する。