「お客さんの反応を一番に考え、残すところ、そうでないところを決めていこうと考えています。定番も大切にしたいですが、基本は日替わりで毎日新しいパンに出会えることを目指しています」
もちろん、パン屋さん側にもメリットがある。仕入れのパンは買い取りとあってリスクゼロ。またパン販売のプロが常勤しているため、各店舗から人を出さずに出店する形がとれる。つまりここが「みんなの2号店」ともなるわけだ。
さらに、榎さんが提案しているのが「パンのお供」で、よりおいしくという試みだ。愛知・岡崎の「鶏武士」(1袋200円)は地鶏をかつお節のように削ったもので「焼きそばパンにぴったり」。神戸「AKITO」の濃厚ミルクジャム(1瓶800円~)、千葉の落花生、熊本の有機大豆きな粉など全国各地から取り寄せた「パンのお供」も販売。「パントタビスル」という店名も実はここにつながっている。
「パンの消費は年々増えています。これからもパンを食べておいしいと思ってほしいですね」
毎週水曜日には阪急うめだ本店9階のインターネットラジオ「ソラトニワ」で12時から1時間、パンについて熱く語っている。「パントタビスル」には11月も大阪府下の有名小売店が出店しており、皆さんも“いいとこどり”してみてはいかが。