認知症カフェってどんなカフェ?「誰でも参加できます」

全国で数千カ所運営されている認知症カフェ (c)polkadotーFotolia
全国で数千カ所運営されている認知症カフェ (c)polkadotーFotolia

 街を歩くといろんなカフェがあります。チェーン店のカフェ、個人店のこだわりのカフェ、“ネットカフェ”“猫カフェ”“スポーツカフェ”やアニメの人気キャラとコラボしたカフェなど、さまざまなものがありますね。では、「認知症カフェ」をご存知ですか?『知らない』『聞いたことはあるけれど、どんな場所かはわからない』『認知症じゃないので関係ないと思う』…そんな答えが多いと思います。これから街の中でもっともっと広がっていく認知症カフェ。どのような場所かお伝えします。

 「認知症カフェ」は平成26年には全国に655カ所ありましたが、その後急激に増え、現在では数千カ所で運営されています。大手チェーンのカフェでも千数百店舗なので、「認知症カフェ」はかなり多いのです。でも、よく知らない人が多いのも事実。お店が常設で毎日営業している一般的な「カフェ」ではなく、多くの「認知症カフェ」は定期イベントとして運営されています。地域包括支援センターや介護施設の職員、地域の認知症サポーターやボランティアの方が、公民館や高齢者施設の中で日時を決めて開催され、店名も別名を掲げている場所が多いので、身近にあっても気づきにくいのかもしれません。

 「認知症カフェ」は分かり易く言うと、みんなのための「カフェ」×「認知症の理解や情報共有の場」です。私たちは普段カフェでは友達とお話をしたり一人でのんびりと過ごしますが、「認知症カフェ」は交流もできる場。認知症の人もそうでない人も誰もが参加できます。「認知症カフェ」では認知症についての相談や勉強会などの取り組みや、みんなでゲームをするなど楽しく過ごせる工夫をしています。もちろん、喋るのはあまり…という人はのんびりお茶だけという利用もOK。

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