魅惑の「旧車」乗り続けるの大変? 「二重の課税」に疑問、欧州では優遇措置も

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トヨタ・パブリカ(右)とスズキ・セルボ(左)の手入れをする立藤さん=綾部市味方町
トヨタ・パブリカ(右)とスズキ・セルボ(左)の手入れをする立藤さん=綾部市味方町

 舞鶴市の会社員山中康史さんの愛車は、父の均さんが若かりし頃に購入した1969年式の日産・スカイライン。休日は親子で整備に精を出し、今も元気よく走りだすが、今後もこの状態を維持できるかどうか不安を抱える。

 車は康史さんが生まれる前から家にあり、一家のファミリーカーとして買い物や家族旅行など、長年にわたって活躍してきた。同型は「ハコスカ」の愛称でファンに親しまれる人気車種。しかし、純正部品のほとんどは生産が打ち切られており、欠品状態となっている。そのため、日産のディーラーに持ち込んでも、修理を受け入れてもらえないという。

 希少な中古部品は、ネットオークションなどで価格が高騰しており手が出せない。なじみの整備士や部品工場に特注品の製作を頼むなどして、何とかやり繰りしている。

 新型車に比べて割り増しされている税金も、じわじわと家計を苦しめる。エコカーへの買い換えを促す税制には「愛車を長く乗り続けるのもエコの一つだと思うのに…」と納得がいかない。

 「まるで家族のような存在で、ずっと乗り続けたい。でもパーツ不足や維持費の高騰を考えると、心配でしょうがない」と困り顔で話す。

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