“寝耳に水”ではなかったライザップ株暴落 日産自との差は

須田 慎一郎 須田 慎一郎
投資する会社は入念に調べるべき(C)metamorworks-Fotolia
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 日産自動車のゴーン会長逮捕の一報を受けて、まさに激震が走ることになった東京株式市場だが、そのことを含めてここ最近の個人投資家は、完全にツキに見放されてしまったようだ。

 ゴーン会長逮捕に関して言えば、捜査に当たった東京地検特捜部は完全に隠密行動に徹し、その動きを事前にキャッチしたメディアは皆無だったのだ。

 それだけに株式市場にとっては、まさに「寝耳に水」の展開となり、株価は大きく動揺することになってしまったと言えるだろう。

 もっとも個人投資家にとっては、ゴーン会長逮捕以上に気がかりなのが、RIZAP(ライザップ)株暴落の行方だろう。

 今月15日、スポーツジムを展開するライザップグループや同社の傘下の企業の株価が、まさに暴落と言えるくらいのレベルで、軒並み暴落することになった。それというのも、その前日にライザップが大幅な赤字に転落するという業績見通しが公表されたからだ。

 それまでのライザップに対する個人投資家の評価は、業績絶好調の新興企業というもの。そうした意味で、大幅赤字転落のニュースは、おそらく「寝耳に水」のものだったに違いない。

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