なぜ日本人にウケるのか?大阪で開催中のフェルメール展が大人気な理由

山本 智行 山本 智行
開催すれば間違いなく成功するというフェルメール展。写真の作品は「取り持ち女」
開催すれば間違いなく成功するというフェルメール展。写真の作品は「取り持ち女」

 今回、海を渡って来た作品は「取り持ち女」「マルタとマリアの家のキリスト」「手紙を書く女」「手紙を書く夫人と召使い」「リュートを調弦する女」「恋文」。なかでも注目はやはり日本初上陸の「取り持ち女」だ。娼家を舞台に、猥雑でどこかスキャンダラス。しかも光の加減で意味深な印象を与える作品だ。担当者は「大阪の前に開催された東京でも展示は1カ月だけ。ドレスデンの美術館では門外不出だったようです」と言う。なお「手紙を書く女」「マルタとマリアの家のキリスト」「手紙を書く夫人と召使い」も大阪初上陸だ。

 さらにうれしいのが女優・石原さとみが音声ガイドのナビゲーターを務めているところ。「日常をうまく描いており、今でいうSNSのような面もある」など、うなずける解説がいい。

 期間は5月12まで。GW中は多くの来場者が予想されるため、4月27日以降の開館時間を1時間早めて対応。この期間は、午前8時30分から午後5時までとなる。この機会に“光の魔術師”と称される繊細なタッチの作品を鑑賞してみるのはいかがだろう。日本人に愛される理由がみえてくるかもしれない。

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