学校の動物飼育現場が崩壊…うさぎが大変なことになっている

渡辺 陽 渡辺 陽

 教育現場でそのようなことが起こっているとは、にわかには信じられないのだが、それが現実だ。

 病気だけでなく、不妊手術の費用も出せず、雄のうさぎと雌のうさぎを一緒のうさぎ小屋で飼ってしまうケースもあるそうだ。当然、うさぎはすぐに妊娠する。その繁殖力は非常に旺盛で、一度の出産で産まれるうさぎは7~8匹。産んだ、その日のうちに妊娠することができ、また1ヶ月後には出産することもあるという。さらに、生後3ヶ月から妊娠できるので、まさしくねずみ算式に増えていくのだ。なかには、うさぎがまたたく間に60匹にもなってしまい、多頭飼育崩壊したケースもあるという。せいぜい数匹が暮らすために作られたうさぎ小屋が、すし詰めになった場合、母うさぎは、子うさぎが生きられないことを本能で察知し、自らの手で首を噛み切って殺害することもある。

 教育現場で起きている、大変ショッキングな、うさぎの虐待とも取れる飼育状況。いままでに藤田さんが保護しただけでも、5校から25~30匹いるという。予算がつかなくては、飼育や治療、不妊手術は困難だ。学校動物の飼育のあり方が問われている。

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