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クラス最下位の成績 厳しい内申点…それでも第一志望を譲らない息子 親は何をすべきですか?【臨床心理士が解説】

長澤 芳子 長澤 芳子

息子の高校受験を控えたAさん(40代女性)は、息子の成績がクラス最下位で内申点が厳しい状況にもかかわらず、偏差値の高い私立高校を第一志望として譲らないことに強い不安を感じています。受験直前になっても勉強に身が入っていないのに、本人はなぜか「受かる気でいる」様子です。Aさんは「見守るしかないと分かっていても、心に余裕がない」と悩んでいます。

Aさんは息子とどのように接していくべきなのでしょうか。うららか相談室のたかだ ちかこさんに話を聞きました。

学校からも現実をそのまま伝えてもらうようにします

―成績や内申が厳しい中で、偏差値の高い高校を志望して譲らない場合、親はどこまで現実を伝え、どこから本人の選択として見守るべきでしょうか。

過去の受験者の成績や内申と合否のデータなど客観的な現実を、分かる範囲で伝えましょう。親からだけでなく、学校からも現実をそのまま伝えてもらうようにします。その際、感情は入れず、あくまでも客観的現実と、合格を目指すにはどんな対策や努力が必要なのかを具体的に話すとよいでしょう。

また、第二志望以降の学校についても慎重に考える必要があります。その結果、親と子が第二志望校以降に納得しているならば、第一志望校の選択は本人の意志として見守るのが最善です。

―受験期でも勉強に身が入らない場合、「勉強しなさい」と言う以外に、親ができる現実的な関わり方はありますか?

思春期の子どもは、身体は大人並みに大きくなっていても、中身は成長の途上にいます。受験というプレッシャーやストレスにさらされているため、親の方も一緒に揺れてしまうと、子どもはますます落ち着かなくなってしまいます。

親はできるだけ普段と変わらないフラットな対応を心がけ、食事や睡眠時間の確保など生活面や体調管理に関する声掛けという形でサポートしましょう。

―受験期に親が心身の限界を迎えないために、意識すべき考え方があれば教えてください

子どもの人生と割り切り、家庭の状況の許す範囲で子どもの選択を尊重するとよいでしょう。生活が受験一辺倒になってしまうと親子ともどもしんどいので、親も自分の時間を意識的に持てるといいですね。

自分の意思に反して親に無理やり進路を決められたことを、大人になってからも苦々しい記憶として持ち続けている人もいます。高校で人生のすべてが決まるわけではありません。何が子どもにとって、家族にとっての幸せにつながるのか、少し先の未来から今を振り返って考えてみるのも一手段です。

◆たかだ ちかこ 臨床心理士・公認心理師/うららか相談室
心療内科や児童相談センター、学校、被害者支援施設などでの相談経験を持ち、親子・夫婦関係、子育て、発達障害、ハラスメントやDV被害などの相談を得意としている。
https://www.uraraka-soudan.com/counselor/102

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