日焼け防止、トイレ対策…スクール水着から見える女性の意識変遷“大人のスク水”も

北村 泰介 北村 泰介
大人の女性に人気のスクール水着。プールや海で泳がないタイプの人に着られるという=都内
大人の女性に人気のスクール水着。プールや海で泳がないタイプの人に着られるという=都内

 同社広報室の吉河祐子さんは「マネキンの肌の色も違います」と指摘。82年は日に焼けているが、そこから徐々に色が薄くなり、12年以降は肌が真っ白に。「今は、いかに日に焼けないかという意識があって、そこも大きな変化だと思います」と吉河さん。また、セパレーツ型の台頭について、吉河さんは「ブルマ廃止とリンクしています。露出を避けたいという本人や親御さんの声が反映されています」と解説した。

 日焼け防止、露出セーブ、着替えやすい&トイレ対策、そして赤外線盗撮をさせない「はっ水加工」の生地…。吉河さんは「女子の声が大きく反映されています。それに対して男子の水着はほとんど変化がない。股下が少し伸びたくらいです」と、今回のスク水展が女子に特化されている理由を明かした。

 一方、大人の女性のスクール水着も展示。吉河さんは「露出や派手な水着を好まれない女性がターゲット。モノトーンの上品なセパレート型で露出が少なく、体形がカバーできます」と説明した。本来は学校の授業用だった水着が、今では大人の女性を対象にした個性的な“ブランド”として発売されている。隔世の感があった。

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