カジノディーラーに定年なし 就職先として注目!5年後には6000人雇用も

北村 泰介 北村 泰介
ルーレットが常備された校内でマンツーマンの指導を受ける受講生=都内の日本カジノスクール
ルーレットが常備された校内でマンツーマンの指導を受ける受講生=都内の日本カジノスクール

 受講生に聞いた。九州の大学に通う22歳の女子大生は今年1月から短期集中3カ月コースで東京校に“カジノ留学”。「昨年末までに大学の単位を取り終え、東京での3か月の滞在費はバイトして貯めました」。週4回の通学で1年分のカリキュラムを修了。卒業後の4月からゴルフ場に就職するが、2年後にはカナダのカジノで経験を積みたいという。

 「ワーキングホリデー先のオーストラリアで初めてカジノに行って、すごくキラキラした所に憧れを持ちました。エンターテインメント性があって、お客様に喜ばれる所がいいと思います」。大阪万博の25年には29歳の働き盛り。「学校ではホスピタリティーやカジノ文化、英会話、ゲームの技術を教えてもらいます。絶対、ディーラーになると決めています。海外でも、日本でもやってみたい」。彼女はルーレットに球を投げ入れながら、「指先の動きが難しいですね。早くできるようになりたい」と屈託のない笑顔を見せた。

 大岩根校長は「これから入学される生徒さんは圧倒的に日本での活躍を目指している。将来性があるからです。若い方は4~5年後を見据えて動かれる。40代の方は今の職業から転職したいということで入学される。ディーラーには定年退職がないですから。日本の企業で定年退職した人はパートで週に1~2日でも仕事がしたいと入学される。70代の方もいらっしゃいます。手に職を付けたいと。年代によって目的は違います」と解説した。

 24年度までにはカジノでの労働許可を整える必要もある。同校長は「まだ5年先と思っていても、あっという間に来ますから」。待ったなしで日本にカジノがやってくる。

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