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ゴミ捨て場で行き倒れていた猫、余命1週間の宣告から6年 テレビやテーブルを捨てDIYした「猫中心生活」の劇的ビフォーアフター

梨木 香奈 梨木 香奈

今から6年前、ゴミ捨て場でたったひとり、行き倒れていたハチワレの男の子「おかか」くん。勤め先でそのことを知らされた夫は、急いで妻に連絡をします。「このまま放っておけない」。そう決めたとき、Instagramユーザー・おかかとそぼろの成長記録さん(@okaka.soboro.onigiri)家族は、小さな命を守るために奮闘する日々が始まったのです。

ゴミ捨て場での出会いと、夫婦が下した保護の決断

2019年9月27日、夫の同僚がゴミ捨て場で動かない猫を発見したことから物語は始まります。夫から送られてきた写真に写っていたのは、うつむいて座り込み、薄汚れた姿のおかか君でした。

「『呼吸はしているけど、全く動かない、病院へ連れてってほしい』と連絡を受けたんです。 私たち夫婦は、実家にいたころ、動物を亡くした経験があり、そのつらさを味わっているだけに我が家では生き物は迎えないと決めていたんです」

しかし、生死を彷徨う姿を前にして、夫は強い決意を口にします。過去の悲しみを超えて、夫婦は新しい一歩を踏み出すことにしました。

「『こんな状態で生死をさまよっているこの子を見捨てることはできない』と言われ、うちで保護しようと決めました。 そうして私は急いで、おかかを迎えに行き、その足で動物病院へと向かったのです」

宣告された命の期限と、奇跡の回復を支えたDIY生活

病院に駆け込んだものの、診断の結果は極めて厳しいものでした。骨折や内臓損傷に加え、深刻な脱水と栄養失調。医師からは「命が1週間持つかわからない」と告げられます。

「待合室で順番を待っていた時はこれから始まる猫との楽しい暮らしを思い描いていたので、泣き崩れてしまいました。 家に帰り夫に状態を伝え、もし短い命だとしてもできる限りの事をしようと話し合い付きっきりで見守りました」

衰弱しきったおかかくんは、当初、鳴き声すらあげられませんでした。しかし、懸命な看病によって、少しずつ奇跡のような変化が起こり始めます。

「子猫の時はほとんど鳴くことがなく、やっと声が聞けた時はとてもしゃがれていました。ずっと助けを求めて叫び続けて声が枯れていたのではないかと思います。 全く動かなかった状態から徐々に体力をつけて、足を引きづりながらも自分でご飯を食べたり走れるようになりました。今では足も内臓の損傷も完治しています」

おかかくんの回復に合わせ、家族は自宅の環境を大きく変えていきました。

「リビングはおかかが過ごしやすいようにDIYし、テレビやテーブルなど人間だけが必要なものは撤去しました。 弱っていた事や、初めて迎えた子だったこともあり、なるべく過ごしやすい環境を作ってあげたいと思っています」

猫のイメージを覆す性格と、愛猫へ願う穏やかな未来

現在6歳を迎えたおかかくん。お鼻にあるハートマークがひときわ愛らしい成猫になりました。今は、かつての不自由を取り戻すかのように、家中を元気に駆け回っています。

「カーテンに登ったり、キャットウォークから人の背中に飛び降りたりめいいっぱい遊んでいました。 粗相をしたり、壁を傷つけたり、盗み食いなどまったくしません」

驚いたことに、おかかくんには世間一般で言われる「猫らしさ」がほとんど見当たらないといいます。

「いわゆる猫のイメージ『マイペース』『マタタビ大好き』ということがまったく当てはまらない子で、私が想像していたいた猫とはまったく違ったので驚かされることばかりです。 私が体調を崩した時や泣いている時に近寄って顔を舐めたり面白い仕草をしてくれたり…とても優しいんです」

おかかくんの存在は、間違いなく家庭に明るい光をもたらしてくれました。

「写真を撮ろうとすると、知ってか知らずか、足を止めてくれることも。『モデルみたいだね』と声をかけています。 私たちの生活はおかか中心となり、少しでも快適に過ごしてもらえるように物を作ったり、より良いものを買ったり…幸せに暮らせるよう尽くしています。おかかは年齢を重ねて、少しずつ遊び方や過ごし方も変わってきました。 いつまでも甘えて、穏やかに猫生を送って欲しいです」

◇◇

「おかかとそぼろの成長記録」
・Instagram https://www.instagram.com/okaka.soboro.onigiri
・YouTube https://www.youtube.com/@okaka_soboro

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