「零票確認ガチ勢」に朗報 初日以外にもあった「ゼロ票確認」

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投票箱をチェックする市選挙管理委員会の職員=2014年12月、兵庫県加古川市
投票箱をチェックする市選挙管理委員会の職員=2014年12月、兵庫県加古川市

 統一地方選前半の投開票日の7日、ツイッターのトレンドやホットワードに上った「#零票確認」「#零票確認ガチ勢」。当日夕方、電子版「神戸新聞NEXT」でこの話題を紹介するや、大きな反響がありました。追加取材で神戸市選挙管理委員会に尋ねると、何と投票日初日以外にも零票確認が行われることが判明。零票確認ガチ勢のみなさん、朗報です!

 まずはおさらいから。公職選挙法施行令には、〈(投票箱に何も入つていないことの確認)第三十四条 投票管理者は、選挙人が投票をする前に、投票所内にいる選挙人の面前で投票箱を開き、その中に何も入つていないことを示さなければならない。〉と定められています。

 では、期日前投票は。市選管の担当者に聞きました。

 「期日前投票でも零票確認は行いますよ」

 自治体や投票所によって日時はまちまちなものの、期日前投票初日、一番乗りの人には零票確認をお願いしているそう。投票日と同様、投票所に最初に到着した投票人に「投票箱が空であることの確認におつきあいください」と声をかけ、目視での確認作業を依頼。投票所の書類には、確認した投票人の氏名も記されます。

 重ねて質問しました。

 ーネット上で零票確認が話題です。

 「空の投票箱が見られる機会はなかなかありません。選挙が厳正な雰囲気の中で行われることを目の当たりにできるチャンスです」

 ー体感できるのは一番乗りの人だけです。

 「いえいえ。実は期日前投票の期間中に投票箱が満杯になれば、期間中でも箱の追加を行います。交換時には、初日と同様、その場にちょうど居合わせた投票人に立ち合いをお願いします」

 ーそれぞれの初日以外にもあるんですね。

 「今回の神戸市内の期日前投票では箱の交換はありませんでしたが、2017(平成29)年には衆議院議員総選挙、神戸市長選挙、神戸市議会議員補欠選挙と3つが重なり、投票に行く人が増えたことで、期日前投票期間中に箱の交換を行いました」

 当然ながら、投票箱が満杯になるタイミングは外部からはうかがい知れません。有権者の投票の機運が高まると、思いがけない機会に出くわすかもしれませんね。(神戸新聞NEXT・金井かおる)

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