大阪は、すでに中国の滴滴出行(ディディチューシン)とソフトバンクの合弁会社「DiDiモビリティジャパン」も参入するなど、笹井さんの言葉を借りれば「配車アプリ競争最激戦区」とのこと。「実績あるウーバーと連携して配車のストレスを極限までゼロにしたい」と差別化を狙う。
もっとも、タクシー業界は右肩下がり産業のひとつ。国交省の平成29年度の資料によると、大阪のタクシー輸送人員は1億人、売り上げ1130億円で、10年前と比べ、ともに3000万人、300億円の減という。「未来都」も巻き返し策として、昨年は“めっちゃええやんタクシープロジェクト”を推進。関西空港及び伊丹空港からの「空港定額タクシー」や「めっちゃあったかタクシー」、大阪の夏に負けまいとお化け屋敷風の「霊感タクシー」を走らせてもいた。
ウーバーの配車アプリの強みは、その操作性の高さ。同時に車両の効率化も見込め、業績アップにもつながるという。ウーバー・ジャパンのモビリティ事業ゼネラルマネジャーのトム・ホワイト氏は「大阪でのスタートは大きなインパクトを与えるはずだ。大阪が変わる。大阪のタクシーが変わる」とアピールした。
なおウーバーでは、大阪でのタクシー配車サービス開始を記念し、2月22日までウーバータクシーの利用者に乗車料金が最大6000円分無料になるキャンペーンを実施する。