以来、コツコツと努力を重ねてプロ初勝利を飾り、初セーブもマーク。だが、右肘のけがに泣き、17年に退団した。野球への未練は断ち切ったが、同世代から受ける刺激が今も土田氏を突き動かす原動力となっている。「菅野に小林、DeNAに移籍した中井ちゃんとか。夜勤が多くてなかなか試合は見られませんけど、頑張ってほしいですね」。
将来的にはプロ野球選手のトークショーなどのイベントに携わったり、野球選手を含めて多くのアスリートに利用してもらえるよう営業活動を行ったりもしたいという。
29歳からスタートさせた新たな挑戦。「中途で拾ってもらえたうえに、上司の方々には丁寧に仕事を教えて頂いています。恩返しをしたいという思いが強いです」。一日でも早く戦力になることが、今は何よりの目標だ。(デイリースポーツ・佐藤啓)
◆土田瑞起(つちだ・みずき)1990年1月1日生まれ。長崎県出身。鎮西学院から四国九州IL・長崎、四国IL・愛媛を経て2011年の育成選手ドラフト2位で巨人入り。14年に支配下選手登録された。プロ通算30試合の登板で2勝1セーブ、防御率6・89。19年1月からアパホテルに勤務。