広島東洋カープに91年から11年間在籍し、96年にはサイドハンドから繰り出すキレの良い球を武器に、4完封を含む9勝を挙げる活躍を見せた山崎健さん(46)。その後、ロッテに移籍し、07年に現役を引退。現在は千葉市幕張の自宅でリラクゼーション(もみほぐし)の店を経営している。
山崎さんの経営する「健s Treatment」は2016年1月にオープン。完全予約制で、全身をもみほぐしてくれる「リラクゼーション整体」と「足のオイルトリートメント」の2コースがある。元プロ野球選手の経験を生かした丁寧な施術が評判で、山崎さんは「選手時代は肩、肘、腰など故障ばかりでしたから、どうすれば体が楽になるかというツボは心得ているんです」と笑う。
広島とロッテで通算17年の現役生活を送り、引退後はロッテの投手コーチ補佐も務めた。退団後、1年間、介護の仕事に就き、その後、全国展開するリラクゼーションの店に就職した。「知人から『選手時代に病院の先生やトレーナーにさんざん体を診てもらったんだから、今度は診る方になってみては』と言われ、それも面白そうだなと思って、この仕事を選びました」。さらに別の店でも“修行”し、しっかりとした技術を身につけて3年前に独立した。
カープには関東一高から90年度ドラフト4位で入団。ブレークしたのは6年目の96年だった。前年夏にオーバースローからサイドハンドに転向したことで変化球の曲がりが良くなり、先発ローテに定着。小気味よい投球でリーグ最多タイの4完封を含む9勝を挙げる活躍を見せた。「お手本にしたのが(巨人エースの)斎藤(雅樹)さん。お手本というより物マネといった方がいいかもしれません。何度もビデオを見て必死に斎藤さんのフォームに近づけようと努力しました」。5月の巨人戦では、その“本家”にも投げ勝ち、4安打完封勝利を飾った。