花粉症の合併症は要注意 口腔アレルギー症候群で重篤な症状も

ドクター備忘録

谷光 利昭 谷光 利昭
花粉症の合併症にはご注意を(blanche/stock.adobe.com)
花粉症の合併症にはご注意を(blanche/stock.adobe.com)

 たとえば、スギへの抗体だったはずなのに、その抗体が別の物に反応します。別の物とは、人により違いますが、野菜、果物など身近な食べ物であることが多いです。それらを食べたときに唇が腫れたり、口の中の粘膜が腫れたり、違和感が出現してきます。

 多くの場合、抗原となる蛋白(たんぱく)は、唾液、体温によって分解されるために口の中だけで症状が治まりますが、豆乳など大量の蛋白が分解されずに体内に入れば、腹痛、下痢でだけでなく、アナフィラキシーショックなどの重篤な症状が出現することがあり要注意です。

 原因となるものを食べないことが大切ですが、熱処理をすれば食べられる場合もあります。心あたりのある方は病院で聞いてみてください。

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