花粉症の合併症は要注意 口腔アレルギー症候群で重篤な症状も

ドクター備忘録

谷光 利昭 谷光 利昭
花粉症の合併症にはご注意を(blanche/stock.adobe.com)
花粉症の合併症にはご注意を(blanche/stock.adobe.com)

 ハクショーン!!今日も、くしゃみと鼻水で目が覚めました。花粉症の季節ですね。私も毎年悩まされます。特に起床後は涙と鼻水がひどく、症状が落ち着くまではしばらく時間がかかります。

 さらに寒気、頭痛、倦怠感、咳嗽(がいそう)などの感冒症状と類似した症状が出ることもあり、よく「1カ月も風邪が治らない」と言って来院される患者さんもおられます。花粉以外でも、寒暖差など温度の刺激によって同様の症状が出ることもあり、マスク、ゴーグルの着用などで予防することは肝要です。

 症状が改善しなければ、投薬治療を受けることがお勧めです。薬を飲むと眠気が来るからと、内服を嫌がる患者さんがおられますが、最近は眠気が出にくい薬や漢方なども効果的なケースがあります。まずは相談することをお勧めします。

 花粉症などに合併する病変として、最近は口腔アレルギー症候群という病態が知られるようになりました。簡単に説明をすると、体の中に異物が侵入すると免疫反応の一つとして抗体がつくられます。特定の異物をやっつけるために作られたはずなのですが、間違って違う物にも反応を起こしアレルギー反応が起きるんです。

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