最悪のケースは、胃潰瘍、十二指腸潰瘍で腹痛が起こっているのにも関わらず、腹痛があるからといって、患者さん自身の自己判断でロキソニンをたくさん飲んで、潰瘍から大出血を来したり、潰瘍部分が破れてしまうケースです。
そのほかには、気管支炎、肺炎などで高熱が出ているため、ロキソニンを飲み続けた場合です。熱が下がるために身体は楽になるのですが、根本的な治療がなされておらず、病気そのものは悪化します。最終的に重症化してからの来院となり、困難な事態になる可能性もあります。
インフルエンザも流行しています。ロキソニンなどの痛みをとる薬、熱を下げる薬の内服は注意が必要です。使い方を間違えなければ、ロキソニンは非常に素晴らしい薬です。しかし、間違えると命取りになることをよく理解して内服して頂きたいです。実はもう一つ問題があるのですが、それは機会があれば説明させていただきます。