症状としては、バットで殴られたような激しい頭痛があるが、今回のように警告頭痛という激痛が出現する前に起こる頭痛がある。出血源からの微小出血によって引き起こされ特異的な症状ではない。この症状だけで、クモ膜下出血を疑うことは非常に難しい。
その他にけいれん、意識障害、悪心、嘔吐、首の後ろが硬くなる項部硬直といわれるものが出現するが、様々な症状があるので診断に難渋することも少なくない。治療としては、血の塊(かたまり)を取り除いたり、動脈瘤を縛ったり、動脈瘤の中にコイルを詰めたりなど状態により適切な治療を行う。喫煙、高血圧、過度の飲酒が原因に深く関係し、次に未破裂の脳動脈瘤が関係していると言われており、予防策として推奨されているのは、禁煙、高血圧の治療、禁酒である。未破裂の動脈瘤に関しては、大きさ、平均余命、動脈瘤のある場所、形状などを勘案して治療が行われる。
寒い季節になります。気温の低い風呂場での脱衣や、トイレでのイキミもこれらを破裂させてしまう要因になるので、脱衣場、おトイレは可能な限り暖かくして頂きたいです。クモ膜下出血以外にも、狭心症、心筋梗塞など血管の病気が多くなる時期です。血圧の上昇に注意しながら、冬を無事に乗り切ってください。最後に高齢の女性のご冥福を心より、お祈り申しあげます。