圧倒的なオーラと顔の奇妙な表情が印象深い「太陽の塔」。あなたは、その「中」を見たことがあるだろうか?実は今、塔の内部が48年ぶりに公開されており、大きな話題を呼んでいる。
塔が誕生したのは、大阪・吹田市で日本万国博覧会(大阪万博)が開催された1970年。「人類の進歩と調和」を色濃く表現したテーマ館の一部として作られた。前衛的なデザインとフォルムが印象的なインパクト抜群の観光スポットも、その内部は原則非公開だった。しかし、今年3月から内部公開が始まったことで人気が再燃。予約(太陽の塔オフィシャルサイトから可能)が殺到し、公開スタートから8カ月が経過した今も、訪問客が絶えることはない。
デザインを手がけたのは、言わずと知れた芸術家・岡本太郎だ。生前には「EXPO’70のテーマプロデューサーを引き受けたとき、私はその中核に人間であることの誇り、生きていることの歓びを爆発させたいと思った」と話している。内部公開で目にできるのは、そんな彼が残した名言「芸術は爆発だ」が凝縮されたような異空間。斬新で奇抜な岡本太郎ワールドを心ゆくまで堪能できる。