-堤教授おすすめのお酒の飲み方を教えていただけますか?
「お酒を飲める人の場合、1日1合~2合程度ならば、疲れを取ったり、リラックスしたりできるので、『酒は百薬の長』だと言えるでしょう。ちょっとした安定剤になります。週に2日くらい休肝日をもうけて、肝臓を休ませるといい。大酒飲みは、アセトアルデヒドを分解することができますが、記憶をつかさどる前頭葉が萎縮する傾向にあることも忘れないでください」
「人は、悲しい時や腹立たしい時に限って、延々とお酒を飲むようになります。1人で飲むと、止めてくれる人もいない。お酒を飲む時は、誰かと一緒に楽しく飲むのが一番です。ストレスは体を動かして発散させましょう。体を動かすとよく眠れる。悲しいことや腹立たしいことがあったら、お酒に頼るのではなく、外に出て歩く、走るなど、思いっきり体を動かしてから眠り、爽やかな朝を迎えてください」
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堤医師によると、どんなお酒をどのくらい飲んだのか知ることが、飲み過ぎを防ぐコツなのだそうです。日本酒1合がビール大瓶1本、もしくはウイスキー60ccか焼酎3分の2合に相当します。ワイン1本は、清酒3合というのが、おおよその目安です。適量を知って、休肝日をもうけ、楽しいお酒を飲みましょう。