亡くなった勝谷誠彦さんから見える大量飲酒の怖さ 早すぎる死は残念…

町医者の医療・健康コラム

谷光 利昭 谷光 利昭
尼崎市内で行われた医療フォーラムに車いすで参加した勝谷誠彦さん=10月20日
尼崎市内で行われた医療フォーラムに車いすで参加した勝谷誠彦さん=10月20日

 治療としては「禁酒」は絶対条件として、アルコール依存状態であれば精神科との連係も必要になってきます。その他にバランスの取れた食事をとること、ビタミン投与、肝細胞庇護剤の投与をすることもあります。重症な場合には大量のステロイドを投与したり、血漿(けっしょう)交換、透析などを施行するケースも。

 以前に腹痛で入院されたあとの勝谷さんを拝見したことがありますが、ふっくらとされているようでした。ステロイドを大量投与した際の副作用として、そうなるケースがよくあります。いずれにせよ、大量の飲酒を長年続けることは、非常に危険なことなのです。

 私は勝谷さんの歯に衣着せぬ言いっぷりが大好きで、テレビなどでよく鋭いご指摘をされるのを楽しみにしていました。時々足を運ぶお寿司屋さんに、勝谷さんもよく来られていると聞き、勝手に“親近感”を持っていました。さらに同じように大のお酒好き。私も酒を自重しなければならないと反省し、心からご冥福をお祈り申し上げます。

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