痛ましい子供への虐待…あなたの“勇気”が命を救うことも

町医者の医療・健康コラム

谷光 利昭 谷光 利昭
 最悪のケースを防ぐため“勇気”を持ってほしいと訴える谷光医師
 最悪のケースを防ぐため“勇気”を持ってほしいと訴える谷光医師

 子供は親を選べない。しかし、こういった話があります。

 「翔子はお母様が好きだからお母様のところに生まれてきたの」。ダウン症で生まれて“奇跡の書家”となった金澤翔子さんの御尊母が、よく翔子さんから言われる言葉です。そうです、子供は親を選んで生まれてくるということもあるというのです。

 子供の生前にこれから生まれるであろう家族を、よく見ながら選ぶのだという話です。実際、幼児が、お母さんに子供が知るはずのない生前の話を時々することもあるそうです。親の愛よりも子供の愛の方が深いのかもしれません。

 白血病などで死期を悟った4歳の子供さんが、つらい治療の合間に悲しむ親を慰めて天国にいった話も聞いたことがあります。我々、親が思っている以上に我々は子供たちから深い愛情を受けていることを忘れてはいけません。

 しかし、子育ては大変です。仕事が忙しく、子供が幼少期に自宅にほとんどいなかった私にはわかりませんが、聞いた話からは私にはできないだろうなと思うくらい大変です。泣き続ける子供を夜通し抱っこしたり、高熱でうなされている子供を寝ずに看病したり、言葉が通じない赤ちゃんの思いを汲み取ったりなど、本当に大変です。そういった大変な思いをしながら、未熟であった親が、自分の子供に成長させてもらっているだとも思います。

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