痛ましい子供への虐待…あなたの“勇気”が命を救うことも

町医者の医療・健康コラム

谷光 利昭 谷光 利昭
 最悪のケースを防ぐため“勇気”を持ってほしいと訴える谷光医師
 最悪のケースを防ぐため“勇気”を持ってほしいと訴える谷光医師

 最近、親が子供を虐待するニュースを頻繁に見たり、聞いたりします。本当につらくて、悲しくなります。虐待と言っても様々な種類があります。肉体的なものばかりではなく、精神的、社会的なものあるのです。虐待されている子供が他人に訴えるケースはほとんどありません。最悪の場合、虐待されている子供の死をもって初めて発覚するケースもあります。

 また最悪に至らずに、無事成人したとしても身体、精神に落とし込まれた記憶は簡単に消えることがないのは必至です。そういった虐待を受けた人の多くが、何らかの精神疾患を抱えておられるケースが多いということを精神科の先生から伺ったことがあります。

 本当に愛してやまない親からの虐待は、想像を絶する苦しみ、悲しみを子供に負わせるのです。刑事罰では疑わしきは罰せずが原則ですが、そうしていては最悪の事態を招きかねないのではないでしょうか。そこは考え方を変えて頂き、親を罰するだけではなく、子供たちを救うことを最優先に変えて頂きたいのです。

 子供の虐待が疑われた場合は、まず児童相談所や福祉事務所に連絡を入れて頂きたい。あなたの“勇気”が、幼い命を救うこともあるのです。

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