パパママ楽チンで子どもも楽しい!話題の“線路Tシャツ”を考案したイクメンに聞く

広畑 千春 広畑 千春
子どもも大人もうれしい。こんな発明を待っていた?(河本健さん提供)
子どもも大人もうれしい。こんな発明を待っていた?(河本健さん提供)

 ゆっくり休んで疲れを取りたい週末に限って、やつらはやってくる。まだ暗い早朝から、フルパワーで…。そんな世のパパママを救うかもしれないTシャツが話題を呼んでいる。注文は発売から1週間で400枚以上に上り、伸び続けているという。制作したのはITエンジニアの河本健さん。ヒットの裏にあったのは、4歳と0歳の子どもとの奮闘の日々だった。「インセンティブ作りをすれば、子供も遊べて私もダラダラできる気楽な子育てができるんじゃないか」と話す。

 Tシャツは「子供が勝手にマッサージしたくなる線路Tシャツ」。腰のあたりには「こし」駅。そこから背骨に沿って、タカラトミーの「プラレール」の幅の線路が2本描かれ、肩甲骨付近でそれぞれ「かたみぎ」駅と「かたひだり」駅に分かれる支線がある。「『せぼねちゅうおう』駅から『かたみぎ』駅へ急行お願いしまーす、とか言うと大喜びで肩甲骨周りをグリグリしてくれます」というコメントとともに商品画像をツイッターに投稿したところ、「素晴らしいアイデア」「それは思いつかなかった」と瞬く間に話題に。4歳の長男がTシャツの線路に電車を走らせる動画は117万回以上再生され、リツイートは5万件以上に上り、テレビ番組でも紹介された。

 共働きで「なるべく育児家事には均等に関わろうと思っています」と言う河本さん。週末は家族一緒に過ごすというが、どうしても疲れているときに子どもが遊びたいとねだってくるときや、仕事や趣味で制作をしているときなどは、「時間と体力の配分に悩む」と打ち明ける。Tシャツのアイデアが生まれたのはそんな2年ほど前のある日だったという。寝そべって仕事をしている河本さんの背中に、長男がプラレールをぐりぐりと走らせたところ「えっ、それ気持ちいい!」とびっくり。ITエンジニアならではの創作力ですぐに白いTシャツにマーカーで線路を描いた。今回販売したのはその改良版という。

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