子どもが、子どもを産む時代…3歳やけど女児放置に思う

夜回り先生・水谷修/少数異見

水谷 修 水谷 修
水谷修氏
水谷修氏

 だれか、このような事態になる前に、動くことのできる、動かなくてはならない人はいなかったのでしょうか。彼女たちだけを責めるのではなく、その周りの人たちや関わった人たちにも、自分たちの責任を考えてほしいと私は考えます。

 2022年4月から、成年年齢が18歳に引き下げられ、当然18歳から親の許可を必要とせずに結婚できることとなります。まさに今回のケースのような、「子どもが、子どもを産む時代」がさらに問題となると確信しています。親が何歳であれ、また親の収入が安定していないとしても、生まれてきた子どもには何の罪もなく、すべての子どもは、幸せに育つ権利を生まれながらに持っています。

 児童相談所や保健所などの関係機関は、速やかに生活の安定していない若年層の夫婦や一人親世帯の子育てを、金銭的にも人的にも、環境的にもチェックし、必要に応じて支援する体制を確立してほしいと考えています。

 また、中学や高校の授業の中で、親になることの重さをきちんと教えてほしいと考えます。

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