あおり運転抑止の6秒ルールって?加害者にも被害者にもならないためにすべきこと

渡辺 陽 渡辺 陽
アンガーマネジメントの第一人者・安藤俊介氏
アンガーマネジメントの第一人者・安藤俊介氏

 -ロードレイジをしない、させないためにできることはありますか。

 「運転をしていると誰でも腹が立つことはあるでしょう。しかし、そのひとつひとつに反応しないことが大事です。『反射的にクラクションを鳴らす』とか『強引に割り込ませないようにアクセルを踏む』とか、絶対にしてはいけません。とにかくやり過ごして、その車が走り去って見えなくなるまで待ちましょう。視界に入っていると腹立たしさが消えないのですが、視界から消えると忘れてしまう。しょせんそんなものなのです」

■イライラしない!気持ちを落ち着ける『アンガーマネジメントテクニック』

 -気持ちを落ち着けるためのアンガーマネジメントテクニックを教えてください。

 「次の4つのことを覚えておいてください」

1)6秒待つ…多くの人は、腹が立つことがあっても、怒りが完全に消えるわけではありませんが、6秒あれば理性的になれます。

2)大切なものを見えるところに置く…家族の写真など、大切なものを見えるところに置きましょう。あおり運転や危険運転をしたら大切なものを失ってしまうと、常に意識づけるのです。船で言ったら「いかり」のようなものです。

3)気持ちが落ち着く言葉を自分で言ってみる…「たいしたことない、大丈夫」と、セルフトークします。自分に優しい言葉をかけるだけで、少し気持ちが楽になれます。

4)深呼吸をする…腹が立つことがあっても、ひと呼吸置きましょう。ゆっくり大きく息を吐いて、そのあと息を吸います

  ◇  ◇

 以上のお話を踏まえて、ロードレイジの被害者・加害者にならないための9か条を以下に紹介します。

・目的地に余裕を持って到着する

・割り込まない

・追い越し車線をゆっくり走らない

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