これは女性の「防衛本能」が働くからだとの研究がある。女性たちの多くは自分にとって恐ろしい事件が起こった場合、「被害者は私とは違うのだ」「自分なら絶対しないような何かをしたに違いない」と本能的に推論を立てるのだという。女性が同性に向けてバッシングする要因の1つが弱い自分を安心させるためだという心的メカニズムに、同じ女性としてなんともやり切れない気持ちになる。
またいわゆるレイプに対する誤解も、バッシングの要因になる。レイプと聞くとなんとなく見ず知らずの人にいきなり襲われることを想定してしまいがちだが、性犯罪の半分は顔見知りによる犯行であるという統計もある。
被害女性に責任を転嫁し、望まない行為を強いた加害者を棚に上げる社会でないことを願う。