馬なのに猫っぽい!「マタタビニャンニャ」が人気…過去に「指原杯」でV

佐藤 利幸 佐藤 利幸
2017年4月25日「赤さん待ってるよ特別C3-5記者選抜」3着でゴールした(7)マタタビニャンニャ=提供・高知県競馬組合
2017年4月25日「赤さん待ってるよ特別C3-5記者選抜」3着でゴールした(7)マタタビニャンニャ=提供・高知県競馬組合

 猫好きから熱い視線が注がれている馬がいる。SNS上で「かわいい」「馬なのに猫っぽい名前」と話題になっているのは、高知競馬を主戦場としている競走馬で、馬名は「マタタビニャンニャ」(牝7歳)という。非常に好きなもののたとえとして「猫にまたたび」ということわざがあるが、猫の好物「マタタビ」に猫の鳴き声を表す「ニャンニャン」をドッキングさせた最強ネーミングに、猫好きたちが反応している。

 「馬名は9文字までだからマタタビニャンニャンにならなかったんだろうけど、ニャンニャで止めてるところが可愛さにつながってるのかな?」「カタカナ9文字以内制限にひっかかって、最後の『ン』が入らなくてもこの名前にした馬主の苦悩に共感できます」と馬主が命名に苦悩したことを想像する投稿まであった。

 高知県競馬組合の企画広報担当に問い合わせたところ、馬主による馬名登録の申請書をみると「マタタビ+猫の鳴き声より」だった。公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナルが公表している馬名登録実施基準には確かに第4条(7)の項目に、「1字又は10字以上の馬名」は登録できないと定めている。やはり馬主は「マタタビニャンニャン」と名付けたかったが、このルールの前に涙を飲んだようだ。

 ところでこのマタタビニャンニャの実力はどうなのか。139戦4勝。ただ2014年11月21日に名古屋で行われた「祝HKT指原莉乃22歳誕生日杯」で勝ち名乗りを上げている。指原といえば自他ともに認める猫好きで、「マンチカン太郎」「ミヌエット五郎」と名付けた2匹の猫を飼っていて、SNSで定期的に飼い猫の近況報告を行っている。マタタビニャンニャの挙げた4勝のうち1勝が、猫好き・指原の誕生日を祝うレースだったとは…ある意味、勝負強い馬とも言えそうな気もする。

 猫好きから一心に注目を集めるマタタビニャンニャは名前だけでなく、その走りでも注目を集めることはできるのか。ちなみに今年に入ってからも9着、5着、6着と振るわない。デイリースポーツの競馬担当デスクによると、「決して強い馬ではありませんが、名前はもちろん、小さな体で懸命に走る姿もファンを引きつけるのでしょう。馬券的には体が小さい分、比較的パワーを要しない雨で締まったダートなら出番があると思います」と条件付きの活躍を予想する。「ネコスキーとしては無条件に応援したくなる」「マタタビニャンニャが可愛すぎて頭から離れない」と猫好きからの声援は届くか。

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