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アクセルを踏むと「カンカン」「キンキン」の異音…車のノッキングかも? 原因と対処法を現役整備士が解説

村田 創(norico by ガリバー) 村田 創(norico by ガリバー)

アクセルを踏み込んだ加速時にエンジンから「カンカンカン…」「キンキンキン…」といった音がしている場合、ノッキングが発生している可能性があります。

ノッキングは多くの人が、その現象や原因について正しく理解できていません。そこで、本記事では現役の整備士がノッキングとはどういうものなのか、その原因と対策方法、症状について分かりやすく解説します。

ノッキングとは?

ノッキングはエンジン内部で発生する異常燃焼で、それに伴って「カンカンカン…」「キンキンキン…」といった高い金属音が発生します。

エンジンにとって良くない状態で、基本的に正常時にノッキングは発生しません。

ノッキングが起きる原因

ノッキングが発生する原因はいくつかあります。

▽ハイオク指定車にレギュラーガソリンを使用している

ハイオクガソリンは、レギュラーガソリンと比較してオクタン価が高く耐ノック性に優れた燃えにくい燃料です。そのため、ハイオク指定の車にレギュラーガソリンを使用すると、本来燃焼するべきタイミングよりも早く燃焼(異常燃焼)してしまいやすくなります。これがノッキングにつながります。

▽オーバーヒートしている

エンジンが十分に冷却されずにオーバーヒートの状態だと、その熱によって異常燃焼が発生してしまいノッキングにつながります。

▽燃焼室内にカーボン堆積などがある

ノッキングにつながる異常燃焼の原因として、燃焼室内に他の熱源があることが挙げられます。燃焼室内にカーボン堆積などがあると、熱源となってノッキングの原因になる可能性があります。

カーボンが堆積する原因として以下のようなことが挙げられます。

・メンテナンス不足による過走行
・適切な燃料を使用していない
・チョイ乗りが多い
・極端な低速走行や低回転走行が多い
・O2センサーの故障
・インジェクターの故障
・スパークプラグ不良

これらの原因により混合気の燃焼がきれいに行われないことが継続することで、カーボンの蓄積につながります。

また、エンジンの特性として、直噴エンジンはカーボン堆積が発生しやすい傾向にあります。

ノッキングと混同しやすい現象

ノッキングと混同しやすい現象として「プレイグニッション」「デトネーション」「ディーゼルノック」があります。

ノッキングに含まれる現象とも言えますが、厳密にはすこし異なるところがあるので解説します。

▽プレイグニッション

ノッキングとプレイグニッションはもっとも混同されやすい現象ですが、スパークプラグによる「点火後」に発生する現象であるノッキングに対して、プレイグニッションは「点火前」に発生する現象です。

点火する前に燃焼室内にあるカーボン等の熱源によって、ガソリンが自己着火してしまうことを指します。

もっともこのプレイグニッションの発生が、ノッキングの発生原因となることもあります。

▽デトネーション

デトネーションとは急激な混合気の爆発による圧力上昇で衝撃波を伴うことを言います(爆轟(ばくごう)とも言われます)。

エンジン内部のシリンダーやピストンが強い衝撃を受け、なおかつ高温高圧となることからピストンが溶解してしまうようなこともあり、エンジンへのダメージが一般的なノッキングと比較してかなり大きいです。

▽ディーゼルノック

ディーゼルエンジンで発生するノッキング現象のことを「ディーゼルノック」と呼びます。アイドリング中や低回転域で「カラカラカラ…」といった音が聞こえることがありますが、これがディーゼルノックによる振動や異音です。

ディーゼルエンジンは軽油の自己着火によって燃焼が行われますが、着火性の悪化(着火遅れ)によって発生するディーゼルノックは正常な作動範囲で起こりうるものです。

混合気が燃焼しやすくなると発生するガソリンエンジンのノッキングに対して、ディーゼルノックは燃焼しづらさが発生原因となります。

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