敬遠されがちな選択肢にこそ、意外な利点が隠れていることがあります。家事猫さんの作品『防御力最強おねえさん』では、作者がかつて勤めていた不動産会社での一幕が描かれています。同作はX(旧Twitter)に投稿されると、約1400いいねを集めました。
ある日、不動産会社に見惚れるほど美しい客がやってきました。このとき作者は、店長から彼女を案内するための車の準備を頼まれます。さっそく車の準備のために外に出ようとした作者は、雨が降っていることに気づきます。そこで傘立てに目をやると、なんと持ち手に『呪』とびっしり書かれた傘が置いてあったのです。
作者はおどろき、誰かのいたずらではないかと考えます。ところがその後、内見のため車へと向かう美人な客が、その『呪』と書かれた傘を手に取っていきました。あの傘の持ち主がその女性だったことに衝撃を受けると同時に、なぜあんな不気味な傘を持っていたのかと作者はいぶかしみます。
内見から戻ったあとで店長に事情を聞いてみると、どうやらその客は傘だけでなく「事故物件に住みたい」と希望していたようでした。事故物件とは、過去に自殺や事件、孤独死などがあり、何らかの告知事項が設けられている物件を指します。そして結局、客は内見したその事故物件に入居を決めたのでした。
店長は客のことを振り返り、「賢い人だよね」といいます。実はその物件は巨大テーマパークの近くにあり、事故物件だといえば知人から「泊めてほしい」と無心されないのも理由にあるのではと話しました。それを聞いた作者は、もしかするとあの傘も盗難を防ぐための秘策だったのではと思い至るのでした。
読者からは「なんというライフハック」「もしかして美人だったからこそ対策が必要だったのかも…」などの声が寄せられています。そこで、作者の家事猫さんに話を聞きました。
「事故物件に住みたい」という人は今までにおらず…
―作品を描いたきっかけについて教えてください
不動産会社に一時期勤めており、辞めてから数年が経ったにもかかわらず当時の仕事のストレスがまだモヤモヤしていたのもあり、そのモヤモヤを成仏させるために描きました。
―このお客様のように、積極的に「事故物件に住みたい」という人は多かったのでしょうか?
いないです(笑)それもあってすごく印象に残っていたお客様だったので漫画にしてみました。
―家事猫さんはほかにも、どのような作品を描かれているのでしょうか
このシリーズは、自分が今まで体験した実在の出来事を描いてます。また、フォロワー様から寄せられた出来事を漫画にしたりもしてます。X(旧Twitter)やInstagramで投稿しているので、見てもらえますと幸いです。
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