「この子たちは生きられるか分かりませんでした」
目やにで両目をふさがれ、冷たくなった体を横たえる小さな子猫たち。ご飯を食べる力さえ残っていない危険な状態でした。それでも懸命な治療が続けられた結果、子猫たちは少しずつ回復。現在は4匹そろって走り回るほど、元気になりました。
劇的な変化を収めた動画がInstagramに投稿されると、「本当に命は尊い。保護してくださり、ありがとうございます」「出会えてよかったね。涙が出ます」「みんなに新しい家族が早く見つかり、幸せになってね」など、感謝と応援の声が寄せられました。
投稿したのは、動物病院を母体とする保護団体「かごねこ」(@kago_neko_)さんです。4匹が保護された経緯や、命をつないだ治療について聞きました。
意識がなく、冷えた体は紫色に
最初に見つかったのは、1匹の三毛猫でした。
「6月26日、『弱っている子猫がいる』という通報を受け、センター職員の方が引き取りに行きました」
保護された三毛猫は、目やにで両目が固まり、まったく開けられない状態でした。体は冷たく紫色になり、硬くなっていたといいます。自力では動けず、意識もありませんでした。
その3日後、今度は別のお宅の敷地内に子猫がいるとの通報が入り、センター職員が保護へ向かいました。そこで見つかった3匹は、先に保護された三毛猫のきょうだいでした。
特に深刻だったのが、サビ猫です。
「横倒しのまま動かず、息も絶え絶えでした。センター職員の方も『もう亡くなっているかもしれない』と思うほどで、三毛猫以上に厳しい状態でした。体は冷たく、呼吸をしているか分からないほど弱々しく、反応もまったくありませんでした」
残る2匹も、抱き上げるとわずかに動く程度。4匹全員が目を開けられないほど目やにがひどく、決して安心できる状態ではありませんでした。
朦朧としながらも、ご飯を食べ始めた
スタッフが固まった目やにをていねいに取り除くと、目の奥からは大量のうみのような塊が出てきました。その後、子猫たちのきれいな目が見えたときは「本当にうれしかった」と振り返ります。
なかでも三毛猫とサビ猫の命は、予断を許さない状態でした。それでも「できることはすべてやろう」と、低血糖の治療や点滴、抗生剤の投与を継続。すると、少しずつ反応が表れ始めます。
「意識が戻り、朦朧としながらも必死にご飯を食べ始めた姿を見たときは、『助かるかもしれない』と希望を感じ、とてもうれしかったです」
命をつなごうとする子猫たちの力が、懸命な治療に応えるように回復へ向かっていきました。
4匹で毎日「運動会」 兄妹一緒のご縁を願う
保護当時の子猫たちには大量のノミが付き、体はノミのふんや汚れにまみれていました。しかし、お風呂に入ると見違えるような、ふわふわの長毛の子猫たちに。現在は食欲もあり、体重も少しずつ増えています。
「ガリガリだった体も、少しずつふっくらしてきました。4匹で取っ組み合いをしたり、走り回ったり、飛び跳ねたりと、毎日元気いっぱいに運動会をしています」
小さな命を救ったのは、最初に異変を知らせた人、保健所やセンターの職員、そして治療とお世話を続けた保護団体の人たちでした。
「あの瀕死の状態からここまで元気に回復した4匹は、本当に生命力の強い子たちだと思います。これからは、ずっとのお家で安心して幸せに暮らしてほしいです」
これまで支え合ってきた4匹。かごねこさんは、できれば兄妹一緒に迎えてくれる家族との出会いを願っています。