「夫が聞くときは夫のビジネス書、私が聞くときは私の推理小説を音読するようになって、夫婦ともに息子の音読コーナーが楽しみになっちゃったんだけど~!」
小学5年生の息子の音読の宿題が、学校の"新ルール"をきっかけに一変したという投稿がXで話題になっています。投稿には「親子ともストレスが減りそう」「読むことで相手を喜ばせる経験になる」「すてきなご家庭ですね」といった声が寄せられました。
投稿したのは母親の「おざ(・∀・)おざ」さん(@oza_oza_mendy)。ルール変更の経緯や親子の変化について聞きました。
「おざ(・∀・)おざ」さんの息子さんが通う学校では、音読の宿題はほぼ毎日出されるとのこと。
これまでは国語の教科書を読むことが基本でしたが、5年生になって最初の懇談会で保護者から「今習っている単元は音読しにくいと子どもが言っています。別の箇所でもいいですか」という声が上がりました。
その話し合いを受け、学校側は「基本的には国語の教科書で行ってほしいが、漫画以外の本でもいい」という新しいルールを設けたそうです。
教科書の音読では同じページを繰り返し読むため上達が分かる一方、「音読する子どもも、聞く親も飽きてしまう」という悩みもあったといいます。
ルールが変わったことを息子さんに伝えると、返ってきたのは思いがけない一言でした。
「じゃあ俺、お父さんの本を読もうかな」
それを聞いた夫は大喜び。その様子を見た「おざ(・∀・)おざ」さんも「私も好きな本で聞きたい」と思い、「今度はこの推理小説を読んでくれない?」とお願いすると、息子さんは「いいよ」と快く引き受けてくれたそうです。
こうして父親が聞く日はビジネス書、母親が聞く日は推理小説という、少し変わった音読の時間が始まりました。
本来なら歴史好きの息子さんは歴史の本を読みたいはずです。しかし「歴史の本よりも、自分たちが好きな本のほうが親は楽しんで聞いてくれる」と感じているのか、毎回「今日はこれ読むわ」と、親が興味を持ちそうな本を自ら選んでくるといいます。
「おざ(・∀・)おざ」さんは「子どもには悪いなと思いつつも、好きな本だと聞くほうも食い気味になります」と語りました。
「聞いてくれる」が子どもの喜びに
新ルールになって最も変わったのは、親子それぞれの気持ちだといいます。
「最大のメリットは、親が聞くのが楽しくなることです。(親が)聞いてくれていると思えると子どももうれしい。それに、初めての本なので子どもにとっても新鮮味があると思います。どちらもWin-Winなので、『宿題だから仕方なく』という気持ちがなくなりました」
ビジネス書や推理小説には、まだ学校で習っていない漢字も出てきます。それでも息子さんは、歴史好きが高じて1年生の頃からさまざまな本を読んできたため、読めない漢字はさほど多くはないのだそう。分からない字があったときは、その都度親に確認しながら読み進めているといいます。
「おざ(・∀・)おざ」さんは、今回の音読ルールの変更だけでなく、高学年になって学校全体が「自分で考える」ことを大切にする方針へ変わってきた実感があるとのこと。
数種類のプリントから自分で選んで持ち帰ったり、自主学習を取り入れたりするなど、以前より主体的に取り組める宿題が増え、「つまらない宿題が、面白い宿題になってきている」と感じているそうです。
親が義務感で聞く音読ではなく、親の好きな本を親子で楽しむ時間へ――。ほんの少しのルール変更が、毎日の宿題を家族の楽しみに変えました。