ブルーカラー職で働くみなさんは「自身の将来のキャリア」をどのように捉えているのでしょうか。レバレジーズ株式会社(東京都渋谷区)が運営するエッセンシャルワーカー向けキャリア支援サービス『レバジョブ』が実施した「ブルーカラー職の将来キャリア」に関する実態調査によると、約4割が「60歳以降も働き続けられる」と前向きな回答を示した一方、加齢に伴う体力や健康への切実な不安も浮き彫りになりました。
調査は、現在ブルーカラー職(製造業、建設業、物流・運輸など)に従事している724人を対象として、2026年3月にインターネットで実施されました。
はじめに、「60歳以降も現在の職種で働き続けられると思いますか」を尋ねたところ、「働き続けられると思う」とした人は39.8%にのぼり、「働き続けられないと思う」(24.7%)を大きく上回る結果となりました。
「働き続けられる」と回答した割合を年代別で見ると、「50代」(43.8%)が最も高くなり、長年現場の最前線で培ってきた高度なスキルや、豊富な経験、専門知識があるからこそ、「年齢を重ねても十分に貢献できる」「まだまだ現役でやれる」という強い自信と誇りを持っていることがうかがえました。
また、「今後のキャリアにおける方向性」としては、全体の過半数が「今の会社を続けたい」(50.8%)と回答。
これも年代が上がるにつれて定着志向が顕著になっており、20代では36.6%に留まったのに対し、50代では63.0%に達しており、ミドル・シニア層にとって、慣れ親しんだ職場環境や人間関係の中で長く貢献したいという意向は非常に強いことがうかがえました。
しかし、長く働きたいという意欲がある一方で、「将来に対する不安」も決して小さくないようです。
そこで「今後のキャリアで不安に感じること」を聞いたところ、「加齢に伴う体力・健康への不安」(35.2%)、「会社の将来性」(26.8%)、「収入が安定しない」(19.8%)が上位に挙がり、身体を動かすことが多いブルーカラー職において、「年齢とともに体力が落ちていく中で、これまで通りのパフォーマンスを維持できるか」「大きな怪我や病気をせずに働き続けられるか」という点は、働く人々にとって最も切実な問題であることが浮き彫りとなりました。
ブルーカラー職の労働者が60歳を過ぎても安心して働き続けるためには、企業側にどのような環境が求められているのでしょうか。
調査の結果、「60歳以上のベテランが活躍している実績」(38.5%)が最も多くなり、身近にロールモデルとなる先輩がいることで具体的な将来像を描きやすくなり、安心感につながる様子が見て取れました。
次点は「週3日勤務や短時間勤務などの柔軟なシフト制」(37.8%)で、年齢や体調の変化に合わせて働き方をグラデーションのように調整できる仕組みが求められていることがわかりました。
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調査を実施した同社は、「2026年4月には、在職老齢年金制度の基準額引き上げが施行され、60歳以上が働きながら年金を受け取りやすくなるなど、国としても高齢者の長期就業を後押しする制度整備を進めています。企業には、単なる雇用継続だけでなく、年齢やライフステージに応じて無理なく働ける環境づくりや、経験を活かせる役割設計が求められています。熟練人材が長く活躍できる環境を整えることは、人材定着だけでなく、技術継承の観点からも重要になるでしょう」と述べています。