「お前らなんとかしろよ、8年なんのために飼ってきたと思ってんだ」――陣痛に耐える妻の耳に飛び込んできたのは、2匹の愛猫に助けを求める夫の声でした。出産の一幕を記録した投稿が、Xで12万件を超える「いいね」を集めています。
3年前の出産記録を見返しながら、Xに投稿したのは「なま&よっしー3歳+27w」さん(@roseyoshi_o)。そこには、「夫が陣痛が起きるたびに猫に『お前ら何とかしろよ8年なんのためにかってきたとおもってんだ』って脅してる」という書き込みが残っていました。思わずお茶を吹き出しそうになった「なま&よっしー3歳+27w」さんに、出産時の様子を聞きました。
前日から陣痛が始まり、一度産院に行ったものの収まったため自宅に戻ってきた「なま&よっしー3歳+27w」さん。すでに12時間ほどが経過しており、寝室で10分間隔で来る痛みに耐えていたといいます。
隣の部屋では夫が眠れないまま仕事を続け、妻が「うーん」と声を上げるたびにすっ飛んで来てくれていたそうです。一方、愛猫たちはといえば、そんな慌ただしさをよそにふかふかとまどろむばかり。「なんとかしろよ」と猫に詰め寄る夫と、我関せずと眠り続ける猫たち——その光景を、「なま&よっしー3歳+27w」さんは陣痛の合間に猫をなでながら眺めていました。
「なま&よっしー3歳+27w」さんが理想としていた出産は、呼吸法や自己催眠でリラックスしながら痛みを和らげる"穏やかで優しいお産"。「もうすぐ赤ちゃんに会える」というポジティブな気持ちで臨んでいたからこそ、「なんだか夫らしくて、普通に面白いな」と笑って受け止められたそうです。
こちらの投稿は499万回以上表示され、「出産は一大イベントですからね。猫の手も借りたくなったのでしょう。」「安産の神様の犬ならまだしもw」「猫には荷が重い…」「ほっこり話で安心」など、さまざまなコメントが寄せられました。
「椅子に猫が寝ているのに…どけない」夫の‟本当の姿”に気付いた瞬間
そもそも夫は、結婚当初「子どもはほしくない」と言っていた人でした。「夫は子どもが好きではない」と思い込んでいましたが、友人の子どもが寒さで震えているときに率先してお風呂に連れていく姿や、夫の椅子に猫が寝ていてもどけようとしない様子を見るうちに、「責任感が強いだけで、嫌いなわけではない」と気付いたそうです。そんな夫と向き合ううちに、投稿者自身の価値観も少しずつ変わっていきました。
産後は、夫の仕事の事情でワンオペ育児(母親一人での育児)が続きましたが、不満はなかったといいます。「お互い在宅の自営業でずっと家にいるからこそ、コミュニケーションを取らないとうまくいかない。出産前からそうで、子どもが生まれてからも、その都度話し合って解決しながらやってきた感じです」と話します。
声を荒げることもなく、イライラしてもなるべくその日のうちに言葉で解決していく生活のなかで、「自分が大人になる過程で学べなかった部分を、この人とならもっと良くして自分たちの子どもに伝えていけるんじゃないか」と思えたそうです。
一緒に暮らす2匹の猫は、一度もかんだり引っかいたりしたことがない温厚な性格で、赤ちゃんが生まれてからもその穏やかさは変わらなかったといいます。育児の疲れを癒してくれる存在でもあり、「なま&よっしー3歳+27w」さんにとってまるで「3人目の子ども」のよう。手のかかる1匹目と、慎重派で手がかからない2匹目の性格の違いも、子育てに通じるものがあるそうです。
「子ども2人と猫らしい猫が1匹、みたいな感じでわちゃわちゃしています(笑)」
これからも、穏やかな家族の暮らしがポストから垣間見えそうです。