「もっと優しく言ってあげればいいのに」バスで泣く子に怒る母を見た夫の“正論”に、妻の怒りが爆発した理由「1人で連れて乗ったことある?」【漫画】

海川 まこと 海川 まこと

日々の育児に追われて育児をするということは、さまざまなタスクを同時にこなしつつ気まぐれな子どもの世話もこなす必要があり、とても困難なことです。Instagramで育児漫画を発信しているチャー@育児漫画さんが投稿した作品『犠牲者』では、そんな育児と家事をこなす人たちの心の叫びをユーモラスかつリアルに描き、多くの共感を呼んでいます。

ある夜、仕事から帰宅したチャーさんの夫が、通勤時のバスの中で見かけた母子の様子について話し始めます。母親は赤ちゃんを抱っこ紐で抱えながら、2歳くらいの子どもと一緒にバスに乗っていました。2歳くらいの子はグズッており、その様子を見た母親はその子に冷たい感じで怒っていたようです。

この光景を見たチャーさんの夫は、「2歳くらいなんだよ?なのにあんなイライラした冷たい言い方してさ」「もっと優しく言ってあげればいいのに」とチャーさんに話しました。この一言を聞いたチャーさんは「1人で小さい子2人連れてバスに乗ったことあるの?」と夫に対して静かに怒り始めます。

チャーさんは、おそらく多くの家事をこなし子どものわがままも聞き、急に走り出す可能性もある子どもを連れて頑張って外出しているであろう親の気持ちを、畳み掛けるように夫に伝えます。さらに怒りがヒートアップしていくチャーさんは、「4児の父なのに変顔ひとつでもしてその子を笑わせる事をしようともしなかった自分を反省したらぁぁぁ!?」と夫に更なる追い打ちをかけるのでした。

実はこの日、チャーさんは生理前で体調的にも情緒的にも不安定な時期だったのだとか。しかしその怒りは決して体調のせいだけでは片付けられない母親としての「心の叫び」でもあったのです。同作のコメント欄では「もっともな意見」という声の他に、「私も息子を外で叱ってたら知らない人に睨みつけられたけど、叱るまでの過程を知らない人が一場面だけを見て判断しようとしても無理なんです」や「昔の私が許されたみたいで涙が出ました」などの共感の声が集まりました。当時の様子を作者のチャーさんに詳しく聞きました。

「その時だけを切り取って見ないで」

ー多くのコメントがあがっていますが、印象に残ったものはありましたか?

共感のコメントや、思い出して涙が出たなどコメントをいただきました。お母さん達はこの投稿を見て涙が出るほど頑張ってるんだと育児の大変さを改めて感じ、心から応援したくなりました。

また、だからって子どもへ強くあたる言い訳にしたら良くない、子どもの気持ちは?などもいただきました。

子どもが可哀想という気持ちは、子どもが寝た後、涙しながらお母さん自身がそう思ってます。毎日その繰り返しを何年も。困っていたり余裕がないお母さんを見た時はその時だけを切り取ってみないで子どもだけじゃなく、お母さんの事もあたたかい気持ちで見ていただきたいです。

ーご主人の言葉に対して怒りスイッチが入った理由を教えてください。

夫は子どもに対する優しい気持ちで言ったのですがお母さんへの「小さいのに…優しく言えばいいのに」という所にカチンときましたね(笑)。まず乳幼児とイヤイヤ期の2歳児を1人で連れて荷物を抱えバスや電車に乗った事が無いのにやめてくれって思いました。まるで私の過去の育児まで否定されたような、そんな気分になりました。

でも生理前に気が荒くなって言い過ぎたのは反省してます。「変顔で笑わせなかった自分を反省して」までは言わなかったかもしれません(笑)。

ーご主人はどんな反応をしていましたか?

この投稿がバズってしまって「なんか晒したみたいになってGOMEN☆」と軽めに謝りました。なんか晒しといてあれですが、夫は全く怒らない優しい良い夫なんです(笑)。育児に関しては想像力の欠如がたまに傷ですが…仲良くやってます。

<チャー@育児漫画さん関連情報>
▽Instagram
https://www.instagram.com/chaaaaaa2018/
▽チャーブログ
https://chaaaaa.blog.jp/

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