北大阪急行電鉄は4月、8000形「ポールスター号」営業開始40周年の記念企画の実施と共に、同車の引退を発表しました。8000形は登場から40年経った今でも斬新なデザインを持ち、現代の通勤電車でもあまりない設備を有しています。記念企画の紹介と合わせ、8000形の特徴も解説します。
グレードの高い地下鉄車両
北大阪急行は江坂~箕面萱野間8.4kmを結び、Osaka Metro御堂筋線(江坂~なかもず)と相互直通運転を実施しています。北大阪急行8000形は1986年7月にデビューしました。従来の2000形は大阪市営地下鉄(当時)の車両と似ていましたが、8000形は「より高度な安全輸送の確立」「より快適なサービスの提供」を基に設計され、イメージを一新。
今後できるだけ多くの方に愛される車両でありたいという願いから「ポールスター号」という愛称が与えられました。愛称となった「ポールスター」はもともと北極星を指し、先駆者や先導者という意味も含まれています。さらに、北大阪急行電鉄の「北」も意識した愛称です。
ついつい、斬新なデザインに目がいきがちですが、8000形で注目すべきは車内です。車内は片側4扉のロングシート車で、親会社である阪急電鉄の車両デザインに似ています。一方、通勤電車としては大変珍しい設備が、車両端にある自動貫通扉です。これは、貫通扉の取っ手を軽く押すと、取っ手を押した扉だけでなく、隣接する相手車両の扉も自動的に開く仕組みとなっています。もちろん、扉は自動的に閉まります。
自動貫通扉は現代の通勤電車でも採用例が少ないのが現状です。追加料金不要の特急型電車ですと、1989年登場の京阪8000系、2003年登場の9300系で採用されました。なお、阪急においてロングシート車での自動貫通扉の採用は2006年登場の9000系まで待たなくてはいけません。このような先進性のある設備は後の改造により、廃止になるパターンが多いのですが、8000形の自動貫通扉は現在も現役です。
デビュー後、1987年に鉄道友の会から「ローレル賞」を受賞。最終的に7編成まで増えましたが、9000形の登場により、現在は3編成まで減っています。北大阪急行によると、8003編成が2027年1月頃に引退し、残りの2編成も順次引退とのことです。
8000形関連の記念企画
登場40周年の記念企画では、12月中旬頃まで、千里中央駅中央北改札口または中央南改札口近くに8000形特別ポスターを掲示します。
同じく12月中旬頃まで、8000形の全編成に記念ヘッドマークの掲出とワンポイントラッピングの装飾がおこなわれます。